山音かかり に聴く
１０のＱＵＥＳＴＩＯＮＳ


「さて、遅くなりましたが、ベストぺんてかへの恒例のアンケートを実施させてもらいます。

今回、かかりさんにつっかかったような問いになってるかも。
ごめんね。よろしくです。（謝りつつ強引に答えを迫る。）
お手数ですが、とっかかってみてください。 期待をこめ　from higuchi emiko

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Ｑ１．　詩を書きだしたのはいつ。それは、どうしてでしょう。

高校生の頃からものを書くことはありました。 中学生だったかもしれません。 詩でしたでしょうか。 ノート、メモ、そんなものと思います。 日常の一部。 今も似たような感じです。

Ｑ２．　どんなときに詩を書きますか。それは、なぜでしょう。

あまりつらいと詩もかけない。 孤独ってなにかしら。 案外平気で、淡々として、簡単ではない一日がまたしてもここにあるだけです。

Ｑ３．　詩を、食べものにたとえると、何でしょう。
　　　　 そのたべものを、あなたは好き？　食べる？　どんなふうにして？

いま、バナナを思いつきました。 バナナ？　 それでいいように思います。 いつも大好き。 つるんとしたのを歯形も付けないで食べている。

Ｑ４．　開かない扉があったら、そこに、何（あるいは何処）の絵を描きますか。
　　　　 わたしはそれを見てもいいですか。　

扉には、なにも書かないでよく拭きたい。 丁寧に。 そこに扉があるとわかるように。 扉の中に書くことができるなら、片足の虹を描きます。 色は足りるのかしら。 でも開かないから、きっと、描けないですね。 それに、違うものがすでに描かれているかもしれない。 見る覚悟と、見せる覚悟と、あとなにかがあれば。

Ｑ５．　好きな詩や、ふとくちずさんでしまうようなフレーズがありますか。
　　　　　おしえてください。

この質問にすらりと、ちゃんと答えられたら格好いいのに。　好きな詩や言葉はたくさんあります。 でも、すぐに思いつかないのは、大切な一編の詩がないから。 私の心はたいてい、一編の詩に、言葉に向かっていない。

Ｑ６．　毎日、
　　　　 何をしているのでしょう、わたしたち。おしえてください。

神様がいるとしたら、かれは知っているでしょうか。 それとも知らないでしょうか。 そのことに関心があるでしょうか。 朝起きて、息をしてご飯を食べて、大きくなってそのあと小さくなっていきます。 変わらないものばかりずっと探しているような気がします。

Ｑ７．　何をしている時間がいちばん好きですか。
　　　　　その時間を守るために、心がけていることがありますか。　
　

真夜中、一人きりになるのを待ちます。 それから次には道を走る車の音がなくなるのを待ちます。 いつのまにか、街灯に照らされた蝉も鳴くのを諦めます。 静まったら、やっと眠れます。左の肩に触れます。 よく眠るコツは、眠りすぎないことです。

Ｑ８．　ギャング、相撲とり、上戸彩、スナネズミ、ひょう、マジシャン、政治家、カフカ、ミズスマシ、
　　　　　生まれ変わるのに選ぶとしたら、どれですか。絶対この中から選んでください。
　　　　　それに生まれ変わった山音さんは、詩を書いているでしょうか。

ギャングです。 詩を書く時間とノートと鉛筆があったら、書くと思いますが、きっとどれも持っていないのでしょう。

Ｑ９．　どんな詩を書きたいですか。
　　　　 ずっと、詩を書いていくのでしょうか。　

ただそれが私であればいいです。 嘘でも本当でも。 以上でも以下でもないもの。 それからいつも出会いたいのだと恥ずかし気もなく言ってしまいます。 無責任に放置したり投げ放ったりはしません。 でもしてしまうかもしれません。 これからも書き続けると思います。

Ｑ１０．　問９について。
　　　　　
　　　　　 それは、なぜ？

詩を書く時間とノートと鉛筆があるから、あと、生きているから。 Sat, 20 Aug 2005 16:47

　　山音かかりさん、アリガトぅ。 鉛筆で詩を書いているのかー。シャーペンじゃなくて? そんなことを聴いてるわたしだよ。(ぺ)

山音かかり作品

2005.8掲載「飛んでいけトミー」／2005.8掲載「夜の谷」／
2005.1掲載「シャッター」／2004.10掲載「何人分かのパン」／2004.7掲載「郵便ポスト」／2003.12掲載「午後の動物園

山音かかりprofile／ 2004年度ベストぺんてか授賞のコトバ／home