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「デイジーの憂鬱」 高岡力 灼熱アスファルト ではなく、吐き捨てられたガム溶けません 曇天 だからと言って、日傘は手に 二の腕 ぷるぷる揺れております。 綱を掴んでいるのが きっと利き腕 でしょう、ですから奥様はギッチョです。 犬 イコール ポメラニアンと言うデの御夫人 ぷるぷる二の腕震えております。 低い構え＝せつないマナコ＝哀 仮にデイジーと名付けて、散歩を囲う めで あるいは 司るやつで。 こちらむく犬の肛門 クロし そんな朝 黒き肛門より、い出るものあり。 こんもり湯気たて、い出るものあり。 挨拶をされた、白い、場所、不細工です。 場所とは言わず、街までもが、不細工です。 叱られて放火、振り向けば刺殺の読売新聞 回収していく 糞 を。 パキ来て笑っております。 パキもう一人来て笑っております。 奥様・パラソル・ランデブー 我がデイジーがに股のまま 肛門よ、サヨウナラ と言語化する想い。 曵かれております。 強引グマイウエイな腕 ぷるぷる と。 曵かれてゆきます。 回収されない糞も あります、と言語化される匂い。 「いやね この子！」 言い換えれば、未練 遠めには、瘢痕と糞を 喩えてみる朝。 パキもう一人来て笑っております。 パキもう二人来て笑っております。 一筆書きのデイジーの憂鬱 叱られて放火、振り向けば刺殺の読売新聞 回収してくれ！ 街 を。 曇天。 紫外線ねじまがって目に直撃（これは嘘です。） パキそろいも揃ってこちらを観ている（これも嘘です。） |