月に吼える獏 　鎮戍

昨日の今日でアレなんだが

震えが止まらない

なんだってこう偶然の一致で

大切な人が

不幸になったり幸せになったりしてるんだろうか

僕だけが同じ場所で取り残され続けてく

それなりに頑張ってンだと言ってくれる人もいて

時々その気になる時もあったけど

そうじゃないそうじゃないよと

心の芯の部分ではいつも感じていた

サランラップってラップ自体の厚みに比べて

芯の部分がほとんどだよね

しかも芯は空洞でね

ちょうどそんな感じオレ

それはともかく

これはゲンジツとして受け止めることだ

そう、コレは夢じゃない

子供が産まれるんだってね

幸せに包まれていてくれて本当に良かった

そうとしか言いようがないよ

昨日見た夢はなんだったんだろう

久しぶりに出てきてアナタ

オレを睨んでた

その瞳潤んでた

それはオレの夢裏の脚色で

現実は良くある話に見えて

パルマハムをスライスするよに

グレープフルーツをスクイーズするよに

オレの胸をえぐるサ

ミナサンこんな思いを繰り返していくうちに

大人になっていくんでしょーかね

悲しいかな打ちしおれるオレ

自分だけが楽な方へ流れているのだと思っていた

それは間違いないんだけど

それでこんな風にして

戒めのようにして

僕の一番コタえる形式で

現実が打ちのめしてくれる

アナタの方がつらかったに決まってるのにね

こりゃあ、いい

正直たまんないとも思う

もうちょっとズルさせてよ

みんなもっと影に隠れて

いっぱい狡いことをしてるんだからサ

そんなのに比べたら

ずいぶん頑張ってる方だよオレ

という

思い上がりにあぐらをかいた

オレの台座を奴が潰しに来る

いつだってそうだ

これが運命

神様なのだろう

な

と思っている

大好きだよ

カミサマ

だいすきだよ