3月のピカイチ。 作 : ら印
ペットボトル飛ぶかなぁ あらためて地面に伏すと芝はまばらながらも生えていた 水を入れて振るのか こうやってロケットはペットボトルになっていく あなたが主人公 笑われた よく笑われるよ ほら真ん中にペットボトルがあるでしょう？ 聞かれても困るような やめとけって言ったのに帰ってこない 荒地ではこう書くよ 先生に教えてもらった 嬉しかったのに 電車には乗り遅れた ハゲも電車に乗るよ とか 新聞紙は温かいよ とか 静脈流じゃなく動脈から切ってしまえ とか 荒地の授業は黒板も借り物 あせって血を流すと自慢もできた 荒地にも芝は生えるんだな ペットボトルはなかなかなじめない 宇宙人にあったことのある人 先生でない人がいた 白いたすきをもって でも夢は十夜です とか キムチ買って来いとか言う でもみんな言葉を借りてきた みんな知ってることばかりしゃべってみた どうです十人聞きますが 十人集まるのかいそいで芝を探した そしてペットボトルも用意してみた そうです十人です お前は死んでいると言われた そうか寝ててもいいんだな 少し安心できた