５０ＨＢ（フィフティ・ハーフ・ブリード）
dormin
目覚まし時計を
蹴りながら何度も何度も、唾吐いて吃る
やけっぱちは懲りたんだ
ソニープラザとやらで わけのわからない
洗剤かっぱらって とっつかまった正午に
フォークとナイフのヒステリーなんて
白黒テレビのアンシャーリーみたい
blue に こんがらがった
髪の毛のベッドで シャンプーを撒くよ。
生まれつき マジックインキで しるしをつけてある 君は縦長で
朝着たまんまの 黒いプリーツで 夜まで強請る
まばたきするだび
見飽きることがない 数え切れぬほど 果てしない美貌
ヒロコグレースが ミチコロンドン を ジョニーロットン と
言い間違えたって微動だにしないくらいの
ただ誰もそれに気づかない。
約束の場所をすっぽかしてバッカスに拘束されてた
じゃじゃ馬の女神が自由を手に入れた場所で
はしゃいで 気まぐれに 拵えた
しとやかな日本製の最後の試作品。
触れ込み通りのオーバーな しぐさを見せる。
君の上唇掴んで つねったところで
痛くもないから これは現実の誘惑みたいだ
ハイソックスだけ残しておくよ。
ねむりこけたあとはストロベリーの詰まったズタ袋
甘い匂いだけが空気にけばけばしく弾けてるみたい
カーペットは汚れてる。
ネイルケアされた長い指先で 爪痕のこして
乱暴に叩き起こされて 気持ちいい顔で
俄雨を窓越しに 睨んで 待ってるけれど
期末試験まで あと９０分。
知ってる限りの単語を反芻してるよ すっかり身体がおぼえた
スラング-スパンキング-なんて言葉も置いて行くよ
英語で抱き合った。
昨日のワインも 残したコーンフロストも トムとジェリーも
そばかすがアリバイの カロリーヌの青い空も
赤い血は澄みきってアメリカは爆弾でキティーホワイトに黒い雨の滲み
大きなベルの付いた目覚まし時計さ
デトロイトの工場で組み立てられて カリフォルニアでしか思いつかない
ミラクルなカラーリング施したのは
UCLAの ベティーの仕業で 君はベティーの妹で 名前をまだ教えない。